2019年10月3日木曜日

【開催案内】燃えるアマゾンの森 —— なぜ? 私たちに何ができる? アマゾン先住民族保護区・取材報告 ― 森の民からの伝言

燃えるアマゾンの森 —— なぜ? 私たちに何ができる?
アマゾン先住民族保護区・取材報告 ― 森の民からの伝言


カヤポ民族の長老ラオニは「日本は小さな島だから耕す畑すらないのだろう。だから遠いアマゾンの森を壊してまで作った大豆を買いたいのだね」と言いました。<原因=大規模開発>と<結果=地球規模の気候変動>の両面で、日本の私たちはアマゾン破壊の当事者です。






[講師] 下郷さとみ(ジャーナリスト)さん
 下郷さんは、先住民族の支援を通してアマゾンの森の保護に取り組むNPO法人「熱帯森林保護団体(RFJ)」の活動に協力して、2015年から毎年アマゾン先住民族保護区を訪問。またリオデジャネイロを中心に長年ファベーラ(スラム)の取材も続けている。また2005年に移住した南房総の過疎の農村とアマゾン先住民族の暮らしに、人と自然が共生する場「里山」としての共通点—持続可能の知恵と破壊の危機—を見出している。


◆下郷さんから
 今年7月からブラジルを訪問し、8月下旬から9月はじめには、アマゾンの先住民族保護区に入ってきました。森林火災が世界中で大きく報道されていた正に同時期でした。「先住民族や貧しい農民の焼畑が森林火災の原因だ」「貧しいアマゾン地域のためには開発が必要だ」 —— 報道されたこの声は、本当にそうなのでしょうか?
 アマゾンでは、輸出用穀物や肉牛生産の大規模農業開発や地下資源開発などを目的とした森林破壊によって、高温化・乾燥化が急速に進んでいます。開発地に取り囲まれて緑の孤島のように残された先住民族保護区は、アマゾン熱帯林を守る最後の砦です。しかし、その残された森も、高温化・乾燥化によって乾季には毎年大規模な火災が頻発するようになりました。今年に入ってますます拍車をかけるアマゾン破壊の背景には、大規模開発を奨励し、違法伐採や野焼きを黙認するボルソナロ大統領の政策方針が横たわっています。
 報告会ではアマゾンの現状(暮らし/自然/破壊の状況)と共に、森林火災の原因や政治的背景、またそれに抵抗するアマゾン先住民族の動きについて、写真や動画を交えてお話しします。今年1月、先住民族女性初の国会議員が誕生し、8月には首都ブラジリアで初の先住民族女性大集会とマーチが開かれました。議員からは日本の人たちへのメッセージも預かって来ました。既存のシステムや慣習に抗して立ち上がり、社会を動かそうとする先住民族の力強い姿に、ぜひ触れてください。

[日時] 10月31日(木)18:30~20:30

[場所] 東京ウィメンズプラザ、視聴覚室AB
(渋谷区神宮前5-53-67、地下鉄表参道駅 B2出口から徒歩7分、国連大学ビル隣の奥)

[主催] ATTACジャパン国際ネットワーク委員会

[問合先] nag00562@nifty.ne.jp  / 090-9824-9081(担当:秋本)

[参加費] 500円

[PDF版チラシをダウンロード]







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